はじめに|「収納=隠す」だけじゃない!
「片づけが苦手」「しまう場所が決まらない」「とりあえず床に置いてしまう」——
そんな“ズボラ気質”なあなたにこそおすすめなのが、**“見せる収納”**です。
見せる収納とは、「隠さず、見せることで整える」収納スタイル。
実はこの方法、ズボラさんにぴったりなんです。
この記事では、センス不要・手間ゼロでも部屋が片づいて見える「見せる収納」のコツと実例をたっぷり紹介します。
第1章|「見せる収納」はズボラの味方!
収納と聞くと、「きっちり片づけなきゃ」「物はすべて隠すもの」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。特に几帳面な人ほど、「扉の中に収まっている状態=正解」と考えがちです。でも、ズボラな人にとってその“隠す収納”はハードルが高く、毎日きれいに保つのは至難の業。そこで注目したいのが、**あえて“見せる”ことでラクに&おしゃれに整う「見せる収納」**です。
◆ 「見せる収納」とは?
「見せる収納」とは、その名の通り、棚やラック、フックなどを活用して、あえて物を外に“見せる形”で収納するスタイルのこと。リビングやキッチン、洗面所など、生活感が出がちなスペースでも、お気に入りのアイテムや日用品を“ディスプレイ”のように配置することで、片づける手間を減らしつつインテリアの一部として楽しめるのが特徴です。
たとえば、よく使うカップをキッチンのオープンラックに並べたり、リビングでよく読む雑誌をスタンドに立てておいたり。毎日使うものほど、「しまい込まない収納」にすることで、出し入れがスムーズになり、“片づける”という概念そのものが不要になるのです。
◆ 「ズボラ」だからこそ、向いている理由
見せる収納は、「きれいに並べるのが大変そう」と思われがちですが、実はズボラな人ほどメリットが大きい収納術です。その理由は以下の通りです。
◎ 出し入れの手間が激減!
扉付きの棚に毎回しまう必要がないので、「取り出して使う→戻す」の動作がワンステップに。これだけでも家事や日常動作のストレスが激減します。
◎ “ちょい置き”がインテリアに変身
ズボラな人がやりがちな「ついその辺に置いちゃう」習慣も、見せる収納を活用すれば“味のあるディスプレイ”に早変わり。見せる前提で整えておけば、多少ラフでも気になりません。
◎ 自分の性格に合った“ゆる収納”ができる
見せる収納は、「完璧な整列」を求めるものではなく、「自分が使いやすく、見て気持ちいい」が基準。多少のズレや雑多さも“味”として成立します。
◆ インテリア効果でテンションも上がる
見せる収納の魅力は、何といっても視覚的な楽しさです。お気に入りの器、色味をそろえた小物、木製のかごやガラス瓶など、素材やデザインにこだわると、それだけでインテリアのグレードがぐっと上がります。ズボラな人にとって大切なのは、「やらなきゃいけない」ではなく、「やりたくなる」環境をつくること。見せる収納は、“気分が上がる収納”をつくる最適解とも言えるのです。
第2章|見せる収納の基本5ルール
「見せる収納」は、ズボラな人でも取り入れやすく、部屋の印象をおしゃれに整えてくれる便利な収納スタイル。しかし、何でもかんでも“外に出す”だけでは、単に「散らかっている」状態になりかねません。「見せる=魅せる」ためには、ちょっとしたコツとルールが必要です。
ここでは、インテリア初心者でも失敗しない「見せる収納の基本5ルール」を紹介します。これらを意識するだけで、日常がぐっとラクに、そしてスタイリッシュに変わります。
ルール1:使うものだけを“選んで”見せる
最初の鉄則は、「何を見せるか」を見極めること。すべてをオープンにすると、情報量が多くなり雑多な印象を与えてしまいます。
ポイントは“使う頻度が高く、見た目も悪くないもの”だけを外に出すこと。
たとえば、よく使うマグカップ、お気に入りの本、デザインが素敵な調味料ボトルなど。逆に、生活感が強いもの(割れた洗濯ばさみやレジ袋など)は収納ケースなどに“隠す”のが正解です。
ルール2:“色”をそろえてスッキリ見せる
見せる収納をおしゃれに見せる最大のコツは、「色数を絞る」ことです。色がバラバラだと、それだけでごちゃついて見えてしまいます。
同系色でまとめたり、白・黒・木目・ガラスなど“素材のトーン”を意識するだけで、統一感が出て部屋全体の印象も洗練されます。無理に全てを変えなくても、目立つ1〜2点を買い替えるだけでも効果的です。
ルール3:“高さ”と“奥行き”を意識する
見せる収納で陥りがちなのが、「棚にただ並べるだけ」になってしまうこと。ここで大切なのが**“高さ”と“奥行き”のバランス**です。
- 高さの異なるものを並べることで、リズム感が出る
- 奥行きを意識して手前に小物、奥に大きめアイテムを置くと奥行きが生まれる
- 3つ1組(トライアングル配置)で配置すると、視覚的にも安定感が出る
このように、立体的な配置を意識するだけで、グッとセンスのある空間に変わります。
ルール4:“収納+飾り”をミックスする
ただの「物置き」では味気なくなってしまいます。収納スペースの中に“飾る要素”を取り入れることで、ぐっとおしゃれ度がアップします。
- 実用アイテムの横に、観葉植物やキャンドルを添える
- 雑誌や本を表紙が見えるように立てて、アートのように見せる
- フックに帽子とドライフラワーを一緒に吊るす
こうした“遊び心”があると、ただの生活空間が**「雑誌に出てきそうな部屋」に早変わり**します。
ルール5:“余白”を恐れない
ズボラな人ほど、「スペースがあると埋めたくなる」傾向がありますが、見せる収納においては**“余白”こそが美しさをつくる要素**です。
棚の一部に何も置かないスペースを作ったり、ラックの上段は空けておくことで、呼吸できるような余裕ある空間になります。詰め込みすぎず、「見せない」部分があるからこそ「見せたいもの」が引き立つのです。
見せる収納は「整えすぎない美」がカギ
「おしゃれ=几帳面な人だけのもの」ではありません。見せる収納は、“ズボラだけど整った空間にしたい”という人にこそピッタリなスタイルです。
完璧を目指す必要はなく、**「ちょっと気をつけるだけで映える」**のが、この収納術の魅力。

第3章|場所別・ズボラでもできる見せる収納アイデア
「見せる収納」と聞くと、どこから手をつけていいかわからない…という方も多いかもしれません。でも、実はほんの少しの工夫で、ズボラな人でも“見栄えのいい空間”をつくることができます。
この章では、リビング、キッチン、玄関、洗面所、デスク周りなど、よく使うエリアごとに、誰でも簡単に取り入れられる「見せる収納アイデア」を紹介します。
◆ リビング|雑多な小物を“魅せる”インテリアに変える
リビングは、家族が集まる場所であり、物も増えがち。でも、それを逆手に取って**“見せる前提”の収納で飾りながら片づける**のがコツです。
● 具体的アイデア
- カゴ&トレー収納
リモコンや文房具など、散らかりがちな小物はナチュラル素材のカゴにまとめてテーブル上へ。トレーを敷けばそれだけで「見せる」収納に早変わり。 - 本や雑誌は“表紙見せ”で立てる
お気に入りの表紙をディスプレイ感覚で前向きに並べると、インテリアのアクセントに。
◎ズボラポイント:戻す場所が見えるので、片づけが「置くだけ」で完了!
◆ キッチン|よく使う道具は“出して”使いやすく
キッチンは、日常的に物の出し入れが多い場所。しまい込まずに「手に取りやすく」「見栄えもいい」収納が理想です。
● 具体的アイデア
- 吊るす収納でプロっぽく
フライパンやお玉、まな板などはS字フックで壁掛けに。よく使う調理器具こそ“出しっぱなし”でOK。 - 調味料はボトルを統一して並べる
見た目のバラつきを抑えるため、同じデザインのボトルに詰め替えると整って見えます。
◎ズボラポイント:片づけの手間を減らせて、作業効率もアップ!

◆ 玄関|第一印象を左右する“ちょい見せ収納”
玄関は、家の顔。散らかりやすい場所だからこそ、最小限&センス良く見せるのがコツです。
● 具体的アイデア
- 帽子やバッグは壁にかけて“飾る”
フック付きの壁面収納を使えば、日常的に使うアイテムもディスプレイに。 - 靴はお気に入りを1〜2足だけ“見せて”置く
季節や気分に合わせて入れ替えれば、靴が主役の玄関に。
◎ズボラポイント:棚にしまう必要なし!かける・置くだけで完結。
◆ 洗面所|生活感を“見せない工夫”がカギ
洗面所はどうしても生活感が出やすい場所。でも、ボトルやタオルの色味をそろえるだけでも見違えるようになります。
● 具体的アイデア
- 透明 or 白系のボトルで揃える
シャンプー・洗剤・ハンドソープなどを統一感のあるボトルに詰め替え、トレーにまとめると一気に垢抜けます。 - タオルは“見せて巻く”
クルクルと巻いてカゴに収納すると、ホテルライクな印象に。
◎ズボラポイント:詰め替えや整頓は月1ペースでも十分映える!

◆ デスク・ワークスペース|ごちゃつきを“お気に入り文具”で魅せる
在宅ワークや趣味スペースは、アイテムが多くごちゃつきやすいエリア。ここは逆に**「好きなものだけを見せる」**方がやる気にもつながります。
● 具体的アイデア
- ペン立て&小物入れをお気に入りで統一
木製・金属・モノトーンなど、テイストを揃えるだけで統一感が生まれます。 - ノートやガジェットは“見せ置き”
よく使うタブレットやメモ帳は、おしゃれなスタンドに立てて収納を兼ねたディスプレイに。
◎ズボラポイント:使ったらその場に戻すだけ!“映えるデスク”が持続。
「置きっぱなし」を逆手にとるのがコツ
ズボラでも続く見せる収納のポイントは、“隠す”より“整えて魅せる”こと。
「片づけるのが苦手」という人こそ、出しっぱなしをベースにした収納を取り入れると暮らしが劇的にラクになります。次章では、そんな見せる収納をもっと映えさせるためのアイテム選びと配置テクニックを紹介していきます。
第4章|「見せる収納」を成功させるコツ
「見せる収納」にチャレンジしてみたけれど、なんだか思ったよりごちゃごちゃして見える…。そんな経験はありませんか?
見せる収納はちょっとしたポイントを押さえるだけで、生活感を抑えつつ“おしゃれ”を演出できる便利なテクニックになります。
この章では、ズボラさんでも実践しやすい「見せる収納を成功に導く5つのコツ」を紹介します。
◆ コツ①:“余白”を意識することでセンスが生まれる
物をたくさん置けば置くほど、収納としては便利かもしれませんが、見た目の印象は一気に雑然とします。そこで意識したいのが、「余白」=空間のゆとりです。
- 棚の一段はあえて何も置かない
- トレーに載せるアイテム数を3つまでに絞る
- 壁の一面は“空間”として残す
こうした余白をつくることで、ひとつひとつの物が引き立ち、**センスの良い“見せ方”**に変わります。詰め込みすぎないのが成功のカギです。
◆ コツ②:“同じカテゴリ”をまとめて置く
「使いやすさ」と「見た目の美しさ」の両方をかなえるには、“同じ用途・カテゴリのアイテムをまとめる”ことが基本。
- 調味料はすべて同じラックに
- 洗面台ではスキンケア用品を一か所に
- 文房具はペン、ノート、メモ類に分けて整える
ひと目で「これは〇〇用」と分かる配置にすると、視覚的にもスッキリ見え、出し戻しのストレスも激減します。
◆ コツ③:“統一感”は色・素材・形で出す
見せる収納で最も効果があるのが、「色」「素材」「形」を揃えることです。アイテム自体がバラバラでも、統一されたケースや容器にすることで不思議とまとまりが生まれます。
具体的な例:
- 白・木目・グレーなど、ベースカラーを2〜3色に絞る
- ガラス瓶やバスケットなど、素材を揃える
- 四角いボックスで形を統一する
こうした“統一感”は、特別なセンスがなくても簡単におしゃれ感を演出できるテクニックです。
◆ コツ④:“立体感”を意識した配置にする
棚やスペースに置くとき、すべてをフラットに並べてしまうと単調な印象になりがち。
そこで意識したいのが**“高さのリズム”と“奥行き”**です。
- 高さのあるものを中央に、左右に低いものを配置する
- 奥に大きなアイテム、手前に小物を置いて立体感を出す
- 本・瓶・雑貨などは「3つ1組」でまとめると視覚的に安定する
この立体的な配置を意識するだけで、まるで雑誌のインテリア写真のような空間になります。
◆ コツ⑤:“生活感のあるもの”は隠す
ズボラさんの敵は、収納ではなく「生活感」。どんなに整えても、生活感の強いアイテムが目立つと全体の印象が崩れてしまいます。
隠した方がよい代表例:
- 使用中の歯ブラシ・洗剤・スポンジなど
- 袋のままの食品や洗濯ネット
- 色のバラバラな日用品(薬、ティッシュ、電池など)
こういったアイテムは、フタ付きボックスや布を使った目隠し収納を活用しましょう。“見せるもの”と“隠すもの”をしっかり分けることが、成功の分かれ道です。
成功のカギは「7割見せて3割隠す」
見せる収納は、すべてをオープンにすれば良いわけではありません。ポイントは、**「7割見せて、3割隠す」**というバランス。
適度に抜け感をつくりつつ、使いやすく、かつおしゃれにまとまる絶妙な配分です。
次章では、実際に見せる収納を取り入れて“暮らしが変わった”人たちの成功事例をご紹介します。ズボラでも「ここまでできる!」という実例を見れば、あなたも今日から試してみたくなるはずです。
第5章|100均で手に入る!見せる収納おすすめグッズ
アイテム名 | 活用例 | ポイント |
---|---|---|
ワイヤーバスケット | タオル・お菓子・日用品のまとめ置き | 中身が見えるので管理しやすい |
木製トレー | 調味料・コスメ・文具の一括収納 | 置くだけで“魅せる感”UP |
スチール棚 | キッチン・リビング・玄関の整理に | サイズ・高さ調整で自由度高い |
統一ラベルシール | 詰め替え容器・ケースの視認性向上 | 見た目&使いやすさ両立 |
S字フック | 吊るす収納に大活躍 | 工具不要で簡単設置 |

第6章|ズボラさんに伝えたい「やらなくていい」ルール
収納や片づけというと、「やらなきゃ」「整えなきゃ」とつい義務感にとらわれてしまいがち。でも実は、ズボラな人こそ**「やらないことを決める」ことが大事です。
見せる収納を無理なく続けるためには、最初から完璧を目指すよりも、“あえて手を抜く”ルールをつくること**が長続きの秘訣。
この章では、ズボラさんが見せる収納を気負わず楽しむための「やらなくていいルール」を5つご紹介します。
◆ ルール①:毎日きれいにしなくていい
「毎日整えないと乱れるのでは…」と思うかもしれませんが、毎日リセットしなくても大丈夫。
見せる収納は、「多少乱れていても見栄えが保てる」のが最大の強みです。
- 週に1回、ざっくり整えるだけでも十分
- 多少傾いたり、位置がずれていても“味”としてOK
- “完璧”ではなく“整って見える”を目指す
ズボラにこそぴったりな“ゆるくてキレイ”が叶うのが見せる収納です。
◆ ルール②:ラベリングはこだわらなくていい
ラベルを貼ってキッチリ管理…は理想的ですが、ズボラにはハードルが高い作業。
ラベルづくりが面倒で挫折するくらいなら、ラベルは「つけなくていい」と割り切るのもアリです。
- 透明ケースや中身が見える容器ならラベル不要
- 使い慣れているアイテムは見た目で判断できる
- 見せたくないときだけ布や箱で“ざっくり隠す”でOK
必要に応じて最低限だけつける、でもいいんです。自分がわかれば、それで充分。
◆ ルール③:シリーズを揃えなくていい
SNSで見かける「統一感バッチリの収納用品」。たしかに憧れますが、全部そろえるのは手間もお金もかかるもの。
ズボラさんは、“あるものでどう魅せるか”に意識を向けるとラクになります。
- まずは手持ちのカゴや空き瓶を活用
- 色だけそろえる、素材だけ揃えるでも十分おしゃれ
- 買い足すときは「追加しやすい」「汎用性のある」ものを選ぶ
完璧にしようとすると、逆に面倒になります。「不揃いでも味になる」収納が理想です。
◆ ルール④:収納スペースを全部使わなくていい
棚やラックを見ると「全部使わなきゃ」と思いがちですが、空間を埋める=片づけではありません。
ズボラさんほど、あえて“空けておく場所”を意識するとラクになります。
- 棚の1段を“未使用ゾーン”にする
- よく使うアイテムは「手前だけ使う」「奥は空ける」
- 空間を余らせることで掃除や模様替えも簡単に
使い切らない“余白”こそが、ズボラ収納の味方です。
◆ ルール⑤:人のマネをしなくていい
おしゃれな収納アイデアをSNSで見て「自分には無理…」と思うこと、ありませんか?
でも、人と比べて落ち込む必要はありません。
見せる収納は、あくまで“自分のため”のもの。自分が使いやすく、心地よければそれが正解です。
- 自分にとってラク=最優先ルール
- 「これで十分」と思えるラインを自分で決める
- 人の収納は参考程度。「真似しない勇気」を持つ
完璧に整った空間よりも、“自分らしく、ラクに続けられる”空間の方が価値があります。
まとめ|「やらなくていい」を決めた瞬間、収納はラクになる
見せる収納をうまく続けるには、「やること」を増やすより、「やらないこと」を決めるのが近道。
ズボラな人ほど、「頑張らないルール」を作ることで、片づけのストレスがぐっと軽くなります。
次章では、そんな“ゆるくて楽しい”見せる収納を実践し、生活を変えた人たちの成功事例を紹介します。「私にもできそう!」と思えるヒントがきっと見つかります。
第7章|実際の“見せる収納”ビフォーアフター事例
「見せる収納、理屈は分かったけど…本当にズボラでもできるの?」
そんな疑問を持っている方のために、ここでは実際に見せる収納を取り入れて**“ラクしておしゃれ”を実現した人たちのビフォーアフター実例**を紹介します。
写真がなくてもイメージしやすいように、変化のポイントと簡単な工夫内容もあわせて解説します。あなたの部屋にもきっと応用できるアイデアが見つかるはずです!
◆ 事例①:キッチン|“ごちゃ置きカウンター”がカフェ風に変身
Before:
調味料・食器・ふりかけ・レジ袋など、すべてがカウンター上に乱雑に置かれていたAさんのキッチン。料理のたびに探し物が発生し、「とにかくストレス!」だったそうです。
After:
- よく使う調味料は統一ボトルに詰め替えてトレーにまとめる
- キッチンツールはS字フックで吊るして“見せる”収納に
- レジ袋などは目隠しボックスにポン入れ
ポイント:
「見せる」アイテムと「隠す」アイテムを分けたことで、視覚がスッキリ。置き場所が決まったので、戻すのも簡単に。Aさんいわく「料理のやる気が戻ってきた!」とのこと。
◆ 事例②:リビング|“散らかり棚”が“見せるコーナー”に変身
Before:
本、文房具、おもちゃ、郵便物…なんでも詰め込まれたリビングの棚。家族全員が好き勝手に使っていて、どこに何があるのか不明状態。
After:
- ジャンルごとにカゴで仕分け&ラベルなし収納
- 手前は「よく使うもの」、奥は「たまに使うもの」で配置
- 1段は植物と雑貨のディスプレイ専用に
ポイント:
全てを隠さず、一部に“魅せるコーナー”を作ったことで生活感をカバー。「家族にも“ここに戻して”と頼みやすくなった」とBさん。ズボラな人ほど、区切り収納が効果的です。
◆ 事例③:玄関|“靴だらけの床”がスタイリッシュ空間に
Before:
家族4人分の靴が毎日玄関にあふれ、まるでフリーマーケット状態。お客様が来るたびに焦って片づけるのが苦痛だったというCさん。
After:
- 靴は1人2足までを見せて置くルールに
- おしゃれなスツールの下を収納スペースとして活用
- 帽子や傘は壁フックで“飾る収納”に
ポイント:
すべてを“しまう”発想から、“見せながら整える”に変えた結果、片づけのハードルが激減。Cさん曰く「今は玄関に入るたび気分がいい」とのこと。
◆ 事例④:洗面所|“生活感MAX”から“ホテル風”へ
Before:
洗剤ボトル、歯ブラシ、ヘアケア用品など、あらゆる日用品が並ぶ洗面台。家族全員が好きなアイテムを買ってくるため、デザインもバラバラでごちゃついた印象に。
After:
- ボトルは白系で統一し、木製トレーにまとめる
- 歯ブラシは見せない引き出し収納に変更
- タオルは丸めてカゴへ、見せて収納
ポイント:
物の量は変わらなくても、“見せ方”を変えるだけでスッキリした印象に。Dさんいわく「掃除も楽になって清潔感がUP!」とのこと。
◆ 事例⑤:デスク周り|“物置化”した作業スペースが“やる気が出る空間”に
Before:
使っていない文具やコード類が山積み。いつの間にか作業スペースが「物置」と化していたEさんのデスク。
After:
- 使うアイテムを毎日使うもの・週に1回使うもので分ける
- デスク上はペン立て・ノート・観葉植物のみに絞る
- 充電ケーブルは配線ボックスに収納&見せない工夫
ポイント:
「やる気が起きない」の原因が“視界のノイズ”だったと気づき、引き算で整える見せる収納に。Eさんは「気がついたら在宅作業が楽しくなっていた」と話します。
成功のカギは「見せる」と「隠す」のバランス
どの事例にも共通するのは、すべてをきれいにすることを目指していない点です。
ズボラな人ほど、「見せたいところだけ整える」「生活感の強いものは隠す」と割り切ることで、無理せずスッキリした空間を手に入れています。
次章では、ここまでのまとめとして、“見せる収納”を習慣化させるためのコツやマインドをお伝えします。ズボラでも無理なく続けられる仕組みを一緒につくっていきましょう。
まとめ|ズボラでもできる!片づけの“仕組み”をつくろう
「おしゃれな収納は自分にはムリ」「片づけが続かない…」
そんな悩みを持つズボラさんにこそ、見せる収納はぴったりの解決策です。
これまでの章で紹介してきたように、見せる収納は単なる“インテリア映え”のテクニックではなく、ズボラでも「自然に片づく仕組み」を作るための実践的な方法です。
このまとめでは、見せる収納を成功に導くためのポイントを振り返りつつ、継続のコツをお伝えします。
◆ 見せる収納は「仕組み化」がカギ
見せる収納の真の目的は、「ラクに片づく状態」を日常に組み込むこと。
つまり、意識しなくても自然に元の場所に戻せる=仕組み化された収納をつくることが最大のゴールです。
✔ 仕組み化の例:
- よく使うものは手の届く場所に“出したまま”
- ラベルなしでも使い勝手がわかるように“用途別でまとめる”
- 「戻す」ではなく「置くだけ」で済む配置にする
このように、“使いやすさ”を優先した配置にすれば、頑張らなくても自然と片づいた状態がキープできます。
◆ 完璧より「ちょうどいい」を目指そう
ズボラさんが陥りやすいのは、「最初に完璧を求めて疲れてしまう」パターン。
でも、見せる収納は7割の整頓と3割の余白やラフさがちょうどいいバランスです。
- 色をすべて揃える必要はない
- 毎日整える必要もない
- 生活感が少し見えても、それが“リアル”であり“味”になる
「ちょっと気をつけるだけで、おしゃれに見える」「戻すのがラクだから続く」
そんな“ゆるくて続く収納”こそが、ズボラさんにとってベストな状態です。
◆ 「隠す」と「見せる」を賢く使い分ける
片づけが苦手な人ほど、「全部見せる」か「全部隠す」かの極端になりがち。でも大切なのは、“見せたいもの”と“隠したいもの”を選別することです。
● 見せた方がいいもの
- よく使う日用品(調味料、文房具、雑誌など)
- デザイン性のある小物、雑貨、植物
- 毎日持ち出すカバンや帽子など
● 隠した方がいいもの
- ごちゃつきやすいコード類・レジ袋・生活用品
- カラフルすぎる日用品(薬・洗剤・包装のままの食品など)
「全部見せないと」「きっちり隠さないと」と考えなくていいのです。**ちょうどよく“見せて”、気になるところだけ“隠す”**という選び方が成功のコツ。
◆ 「ズボラでもできる」が一番強い
見せる収納の最大のメリットは、ズボラでも、それなりに見えて、続けられるということです。
- 時間がないときは「とりあえずカゴに入れる」でOK
- 整えるのは“週1回の5分”だけでも十分
- 一部だけでも映える空間があると、気持ちが上がる
収納は頑張るものではなく、暮らしをラクに、楽しくするための手段です。頑張らなくても、片づけはできるし、おしゃれな空間も手に入ります。
おわりに|「見せる収納」は暮らしのハードルを下げてくれる
片づけが苦手、面倒くさい、すぐにリバウンドする…。そんなズボラな人こそ、“見せる収納”という武器を使って、**自分の暮らしに合った「片づけの仕組み」**を作りましょう。
頑張りすぎず、自分にとってラクで、気分が上がる空間づくりを。
「見せる収納」は、ズボラに優しく、そして毎日の暮らしにちょっとしたときめきを与えてくれる魔法の工夫です。
今日から一歩、自分のスペースに「見せる収納」を取り入れてみませんか?