はじめに｜「家の中だから安心」と思っていませんか？
多くの人が「家にいるときが一番安全」と思いがちですが、実は家庭内にも思わぬ危険が潜んでいます。自然災害や空き巣、火災、事故——これらは、準備と対策があるかどうかで結果が大きく変わります。
この記事では、意外と見落とされがちな家庭内の安全対策について、「防災」と「防犯」の両面から、今日からできる実践的な対策を紹介します。
第1章｜家庭内のリスクとは？見落としがちな3つの危険
「家の中だから安心」と思っている方は多いかもしれません。しかし、実際には家庭内にも多くのリスクが潜んでいます。特に、防災や防犯の視点で見てみると、意外と見落とされている危険があるのです。ここでは、家族の安全を守るために知っておきたい「見逃されがちな家庭内リスク」を3つの視点から解説します。
1. 災害時の“二次被害”が怖い
地震や台風といった自然災害の際、多くの人が「家の中にいれば安全」と考えます。しかし実際には、家具の転倒やガラスの飛散などによる二次被害が多く報告されています。
たとえば、大きな揺れによって食器棚が倒れたり、照明器具が落下したりといった事故は日常的に発生しています。特に夜間や在宅時に発生すれば、家族がケガを負うリスクが高まります。
また、災害時には火災の発生も大きな問題です。地震の揺れによってガスコンロが倒れたり、ストーブの火が周囲の可燃物に引火したりするケースも。「在宅中だから安心」とは限らないのです。
2. 日常に潜む“うっかり”事故
家庭内には、普段何気なく使っている設備や行動の中にも危険が隠れています。たとえば次のようなケースです。
- お風呂での溺水事故：高齢者や小さな子どもが湯船で意識を失うケースは想像以上に多く、死亡事故にもつながります。
- キッチンでの火災：油の過熱やコンロの消し忘れなど、ほんの一瞬の油断が重大事故を招くことも。
- 階段や段差での転倒：特に高齢者がいる家庭では、転倒が骨折や寝たきりの原因になることもあります。
これらの事故は「ちょっと注意すれば防げるもの」がほとんどですが、日常に埋もれている分、対策が遅れがちです。
3. 防犯意識の甘さが招く被害
「うちは泥棒なんて入らないだろう」
そう思って施錠を忘れたり、防犯対策を後回しにしていませんか？ 実際、警察庁の統計によると、空き巣の約7割は無施錠の窓や玄関からの侵入です。特に日中に家を空けることが多い家庭や、窓が道路から見えにくい位置にある家は狙われやすくなります。
さらに、在宅中でも起こる侵入被害も増えており、「夜、玄関ドアのロックをかけ忘れていた」「網戸にしたまま寝ていた」といった油断が被害を招くことがあります。
加えて、SNSへの投稿による「不在のアピール」もリスクを高める要因です。旅行中の写真をリアルタイムで投稿することが、犯罪者にとっては「今この家は留守」という情報提供になってしまうのです。
まとめ｜家の中にも「守るべき危険ゾーン」がある
家庭内の安全は、ちょっとした気づきと工夫で大きく変わります。「外の世界が危険」ではなく、「家の中にも予防すべきリスクがある」という視点を持つことが、家族の命を守る第一歩です。
次章では、こうしたリスクから身を守るために、家庭内でできる基本的な防災対策について具体的にご紹介していきます。
第2章｜防災の基本対策｜家庭で“備えておくべきこと”チェックリスト
災害は突然やってきます。そのときに「備えておけばよかった」と思っても遅いのが現実。とはいえ、「何から始めればいいか分からない」という声も少なくありません。この章では、今すぐ実践できる防災対策の基本を、チェックリスト形式でわかりやすく解説します。
チェック①：家具や家電の固定はできているか？
地震時にもっとも多い家庭内事故が「家具や家電の転倒によるけが」です。まずは、家の中で大きな家具や家電がしっかり固定されているか確認しましょう。
見直すべきポイント：
- 食器棚、本棚、冷蔵庫などはL字金具や突っ張り棒で壁に固定
- テレビ、電子レンジ、プリンターなどの重い家電は耐震マットでズレを防止
- 寝室や子ども部屋には背の高い家具を置かない
特に就寝中は無防備になりやすいため、寝る場所の周辺に危険な家具がないかを重点的に確認しましょう。
チェック②：非常用持ち出し袋は準備済みか？
災害が起きたとき、すぐに避難できるように非常用持ち出し袋を準備しておくことが重要です。備えているつもりでも、賞味期限切れや不足物があることも多いため、定期的な見直しも必要です。
最低限そろえるべきもの：
- 飲料水（1人1日3リットルが目安）×3日分
- 長期保存可能な非常食（カンパン、レトルト食品、栄養バーなど）
- 懐中電灯・予備電池・携帯ラジオ
- モバイルバッテリー・充電ケーブル
- マスク・除菌シート・簡易トイレ
- 常備薬・生理用品・ばんそうこう
- 現金（小銭含む）・保険証や身分証のコピー
- 家族の連絡先メモ・ハザードマップのコピー
収納場所のポイント：
- 玄関や寝室など、すぐに持ち出せる位置に配置
- 各家庭に1つではなく、家族それぞれに1袋ずつあると安心
チェック③：火災やガス漏れへの備えはあるか？
地震や停電の際に心配されるのが火災やガス漏れ。その被害を最小限に抑えるための装備とルールも必要です。
対策しておきたいこと：
- 感震ブレーカーを設置して、地震時の電気火災を防ぐ
- ガスの自動遮断機やマグネット式ガス栓に切り替える
- コンロ周辺に可燃物を置かない（調味料や布巾など）
- 消火器の設置と使い方の共有（台所・玄関など）
外出時や就寝前には、「火の元チェック」を習慣にするだけでも大きな違いがあります。
チェック④：家族で防災ルールを共有できているか？
いくら準備をしていても、それを家族全員が理解していなければ意味がありません。災害時には冷静な判断が難しいため、事前の話し合いが重要です。
確認すべき内容：
- 避難場所・集合場所（自宅近く・学校・公園など）
- 安否確認の方法（LINE・171災害用伝言ダイヤルなど）
- 家にいる場合・外出中・通学中など、状況ごとの行動シナリオ
- 子どもや高齢者の避難支援の役割分担
- ペットの対応（避難所のルールや持ち物）
ポイント：
- 月に1回でも「防災家族会議」を開いて共有する
- 子どもにもわかる言葉で、避難行動を説明しておく
チェック⑤：地域の防災情報を把握しているか？
災害時には、地域の情報が命を守る手がかりになります。ハザードマップや避難所の位置など、住んでいる場所に合わせた情報収集も重要です。
おすすめの備え：
- 自治体が配布しているハザードマップを確認・保存
- **防災アプリ（Yahoo!防災速報、NHKニュース防災など）**をスマホにインストール
- 近所の避難所・緊急連絡先を家族で共有
地域によって災害のリスクは異なるため、自分の住まいに合った備えが必要です。
まとめ｜“備え”は日常の延長にある
防災と聞くと「大がかりな準備が必要」と感じるかもしれませんが、一つずつチェックして整えていけば、確実に安心感は増していきます。
今日できることから始めて、定期的に見直す習慣をつけましょう。
次章では、もう一つの安全対策である「防犯」に焦点を当て、家庭でできる対策を詳しくご紹介します。
第3章｜防犯の基本対策｜「空き巣」「侵入者」から家族を守るには？
家の中の安全を考えるうえで、防災と並んで重要なのが「防犯対策」です。「うちは狙われるような家じゃないから大丈夫」と油断していませんか？
実は空き巣や侵入被害の多くは、「防犯意識の低い家」が狙われています。この章では、今日から実践できる防犯の基本対策を、実例とともに解説します。
1. まずは「無施錠」が最大の落とし穴
警察庁の調査によると、侵入窃盗の約7割は“無施錠”の場所からの侵入。
つまり、「鍵をかけなかった」ことが最大のリスクになっているのです。
今すぐできる対策：
- 外出時・就寝時には玄関・窓・ベランダの施錠を徹底
- 補助錠やサムターン回し防止カバーで二重ロック
- 勝手口・浴室の小窓など、「見落としがちな窓」も忘れずに施錠
また、在宅中でも鍵をかける習慣を。短時間のゴミ出しなど「少しだけ外に出るとき」も狙われやすいタイミングです。
2. 窓とベランダが狙われやすい理由
泥棒が最も好む侵入口は、実は「窓」。特に2階や裏側の窓は、通行人の目に触れにくく、死角になりやすいのです。
狙われにくくする対策：
- 窓に防犯フィルムを貼る（バールなどで破りにくくなる）
- 補助錠を上下につけ、窓を簡単に開けられない構造にする
- 防犯ブザーを設置して、開閉時に音で威嚇
- ベランダには脚立・物干し台など足場になりそうなものを置かない
見た目だけでも「対策されている家だ」と思わせることで、侵入の抑止力になります。
3. センサーライト・カメラは“見える防犯”の鍵
犯罪者は「目立つこと」を極端に嫌います。そのため、見える防犯対策はとても効果的です。
おすすめの設備：
- 人感センサー付きライト：人が近づくと点灯。夜間の不審者対策に有効
- 防犯カメラ（録画式 or ダミー）：本物でなくても、設置してあるだけで効果あり
- 防犯ステッカー：セキュリティ会社のロゴ入りなどを玄関・窓に貼るだけでも抑止力に
これらはホームセンターやネットでも手軽に購入でき、費用対効果の高い防犯策といえます。
4. 外から「留守」がバレない工夫を
プロの泥棒は、事前にターゲットの家を観察しています。
そして、「この家は留守だ」と判断すれば、行動に移すのです。
不在を悟られない工夫：
- 郵便受けを空にする（投函物が溜まっていると不在がバレる）
- カーテンを昼間から閉めっぱなしにしない
- タイマーで自動点灯する室内灯やテレビのダミー音も有効
- 長期不在時は、信頼できる人に見回りをお願いする
また、SNSの使い方にも注意が必要です。
5. SNSは“泥棒へのヒント”になる
「今◯◯に来ています！」「海外旅行中で最高！」
こうしたリアルタイムの投稿が、“今この家は空き家”というヒントになってしまうのです。
安全な投稿のためのポイント：
- 外出先での投稿は帰宅後に行う
- 写真から「自宅の外観や住所が特定されない」よう注意
- 家族や子どもの顔・名前・学校名など、個人情報の露出も最小限に
便利なSNSも、使い方ひとつで防犯の盲点になりかねません。
まとめ｜「狙われにくい家」にする意識が家族を守る
防犯の基本は、「この家は侵入しにくい」「この家は見られている」と思わせること。
泥棒にとって、“手間がかかりそうな家”はターゲットから外されやすくなります。
以下のポイントをおさらいしましょう：
- 無施錠をなくす：鍵の習慣を家族全員に
- 窓・ベランダの強化：死角対策を
- 見える防犯：ライト・カメラ・ステッカーの活用
- 留守がバレない工夫：郵便・照明・SNSの使い方を見直す
「防犯はやりすぎくらいがちょうどいい」——
この意識が、あなたの家と大切な人の暮らしを守ります。
第4章｜子ども・高齢者がいる家庭向けの安全対策
家庭内の安全対策を考える上で、特に気を配りたいのが「子ども」と「高齢者」の存在です。
体力や判断力が未熟・低下しているこの世代は、ちょっとした段差や配置の不備が事故やけがにつながりやすくなります。
この章では、それぞれのライフステージに応じた安全な住まいづくりのポイントを解説します。
1. 子どもを守るための安全対策
乳幼児や小さな子どもは、目を離した一瞬で予期せぬ事故を起こすことがあります。特に多いのが「感電・転倒・誤飲」の3つ。以下のポイントを押さえて、子どもが自由に動き回っても安心な環境を整えましょう。
◆ 家の中の安全ポイント：
- コンセントにはキャップやカバーを取り付けて感電防止
- 引き出し・扉にはチャイルドロックを設置
- 角のある家具にはコーナークッションを装着
- 階段や玄関にはベビーゲートを設置し、落下防止
- 小さな部品や薬品、洗剤は手の届かない場所・高所に収納
◆ ベランダ・窓まわりの注意点：
- ベランダの柵に乗れるような物を置かない（踏み台になる）
- 窓の開口制限ストッパーや補助ロックを活用
- 網戸の前に踏み台やソファを置かない
◆ その他の工夫：
- キッチンや浴室など「危険の多い場所」には立ち入り制限を
- 熱い・鋭い・壊れやすいものを手の届く位置に置かない
- 電気ケトルや加湿器などもコードに引っかからない配置に
小さな子どもは「大人の想像を超えてくる」行動をするもの。だからこそ、危険を“仕組み”で遠ざける工夫が有効です。
2. 高齢者のための安全対策
加齢に伴って、筋力・視力・反射神経が徐々に衰えていきます。転倒や誤操作による事故を防ぐためには、「段差」「滑りやすさ」「手の届きやすさ」の3点に注意した環境づくりが鍵となります。
◆ 転倒リスクのある場所と対策：
- 段差がある場所にはスロープや手すりを設置
- 廊下や階段には滑りにくい床材やノンスリップマットを
- 敷物の端がめくれていないか定期的にチェック
- トイレ・浴室・ベッドまわりには手すりや立ち上がり補助具
◆ 安全で使いやすい収納の工夫：
- よく使うものは中腰〜胸の高さの位置に
- 脚立や椅子を使わなくても取り出せる収納配置を意識
- 引き戸式収納にして開け閉めの負担を軽減
◆ 暮らしの中で注意したい点：
- 夜間のトイレ移動には足元灯や人感センサーライトを設置
- 電気コードやカーペットの「ひっかけ」を排除
- ガスやストーブの「うっかりつけっぱなし」を防ぐ自動消火機能付き機器の導入
また、高齢者が一人暮らし・もしくは昼間に一人になる時間が長い場合には、安否確認の仕組みも重要になります。
3. 見守りと連携の仕組みをつくる
安全対策に加えて、「何かあったときに気づける仕組み」も整えておきましょう。
◆ 見守りの手段例：
- 人感センサーつきライト（一定時間動きがないと家族に通知）
- スマート家電やカメラで在宅状況の確認
- 毎日決まった時間にLINEや電話をする安否確認ルール
- 自治体の見守りサービス（高齢者向けに展開されているケースあり）
◆ 家族間の情報共有：
- 緊急連絡先リストを家族全員で共有
- 緊急時の対応手順（救急車の呼び方、近隣への連絡など）を周知
- 持病や服薬情報を冷蔵庫や玄関に貼っておくと救急時に役立つ
「もしも」のときに、家族以外でも対応できるような体制づくりが、高齢者の安心につながります。
まとめ｜年齢に応じた“守るべきポイント”を知っておく
子どもと高齢者は、家庭内で最も事故のリスクが高い存在です。
しかし、事前に危険を見つけて「仕組みで予防」することで、多くの事故は防ぐことができます。
ここでのおさらい：
- 子どもには**「手の届かない・入りにくい・壊れにくい」環境を作る**
- 高齢者には**「つまずかない・届く・疲れない」動線と配置を意識する**
- 見守り体制・緊急連絡の整備で孤立しない仕組みを用意する
大切なのは、「やりすぎかも？」と思うくらいに備えること。
安心できる住まいは、住む人の目線に合わせた工夫の積み重ねです。
第5章｜意識を変えるだけで防げるリスク｜「もしも」を考える習慣化
防災・防犯対策というと、特別な準備や設備が必要と思われがちですが、実は一番大切なのは**「意識を変えること」**です。
いくら道具や設備をそろえても、使い方を知らなかったり、日常的に意識されていなければ意味がありません。
この章では、日々の暮らしの中でできる「もしもに備える習慣」の作り方を紹介します。
1. 月1回の「家庭内安全点検日」を作ろう
防災グッズや防犯対策も、準備したまま放置してしまうことが少なくありません。
そこでおすすめなのが、月に1回だけでも「家庭内安全点検日」を設けることです。
◆ 点検の具体例：
- 非常用持ち出し袋の中身チェック（食品・電池・薬の賞味期限）
- 玄関・窓・勝手口などの施錠状態や鍵の不具合確認
- 火災報知器・ガス警報機の動作確認
- 家具の固定具のゆるみや配置の再確認
- 子どもや高齢者の生活動線の安全チェック
これらは10分〜15分程度でできることばかり。家族でゲーム感覚にして行えば、楽しみながら意識が高まります。
2. 「想像する力」が安全をつくる
防災・防犯において、「想像力」は最大の武器です。
たとえば、「もし今、地震が起きたら」「今、子どもが一人で留守番中に火事になったら」と想定してみると、自宅の中にある危険や準備の甘さが見えてきます。
◆ 想像しておきたいシチュエーション：
- 平日昼間：家族がバラバラに過ごしている時間帯の災害
- 夜間：停電時の行動、寝ている場所の安全性
- 不在時：空き巣や火災発生時の対処（近隣の協力体制）
- 留守番中の子ども：玄関チャイムや電話への対応方法
想像から始めて、対応方法を事前に家族で話し合っておくことが、“とっさの判断”につながります。
3. 防災訓練・体験施設を活用しよう
いざというときの行動は、「知識」だけではなく「経験」がものを言います。
◆ おすすめの体験方法：
- 自治体主催の防災訓練に参加（消火器・避難経路の体験）
- 地域の防災センターや震度体験施設を活用
- 消防署のイベントで通報訓練や応急手当の実習を受ける
- 自宅での避難シミュレーション（深夜に家族で実施してみるのも効果的）
体験を通じて「やってみないと分からなかったこと」に気づけるので、自信と冷静な行動力が養われます。
4. 情報を“受け取れる状態”にしておく
災害時や不審者情報は、早く知ることが命を守る第一歩になります。スマホやテレビに頼り切るのではなく、多角的に情報を得る手段を持っておきましょう。
◆ 情報収集の備え：
- **防災アプリ（例：Yahoo!防災速報・NHKニュース防災）**をインストール
- 災害時用のポータブルラジオを非常袋に入れる
- 自治体のメール配信サービスやLINE防災通知の登録
- 情報の出所（公式かどうか）を見極める癖をつける
さらに、情報を家族や近隣と共有できる関係性づくりも重要です。
5. 防災・防犯は「家族の会話」から始まる
子どもに「災害時はどうする？」と聞いても、うまく答えられないことが多いものです。だからこそ、普段から安全について話すことが大切です。
◆ 会話のきっかけになる工夫：
- テレビやニュースを見ながら「うちだったらどうする？」と問いかける
- 防災グッズの中身を一緒にチェックし、使い方を説明する
- 「今週の安全チェック担当」を子どもに任せる（役割を与える）
- 高齢の親とは「倒れたときの助け方」「通報の仕方」を確認しておく
安全対策は、単にモノをそろえることではなく、“話すこと”“考えること”がベースにある行動です。
まとめ｜備えとは「意識を育てる習慣」のこと
災害や犯罪は、予測できないからこそ怖いものです。
しかし、「もしも」に対して意識を持ち、準備を積み重ねておくことで、不安を減らし、被害を最小限に抑えることができます。
最後におさらいです：
- 月1回の安全点検日で備えをリフレッシュ
- 日常のシーンを想像する習慣をつける
- 防災訓練・体験施設で体験的に学ぶ
- 情報を受け取り、共有できる仕組みを持つ
- **家族の会話から始まる“気づき”**が最大の対策
防災・防犯は「いつか」のためのものではなく、「今日を安心して暮らすため」の知恵です。
この機会に、あなたの家の“意識の防災・防犯力”を見直してみませんか？
まとめ｜家の中の「安心」は日々の積み重ねでできている
私たちはつい、「家の中＝安全」と思い込んでしまいがちです。
けれども実際には、地震や火災、転倒事故、空き巣など、**家庭内には多くの“見えにくい危険”**が潜んでいます。
本記事では、家庭内の安全を守るための防災・防犯対策を中心に、以下のようなポイントをお伝えしてきました。
🔸第1章｜家庭内に潜む3つのリスク
→ 「地震時の家具転倒」「日常のうっかり事故」「無防備な防犯対策」など、思い込みが招く油断に注意。
🔸第2章｜防災の基本対策
→ 家具の固定や非常用持ち出し袋、避難ルールなど、**“備えの見える化”**が災害時の行動力につながる。
🔸第3章｜防犯の基本対策
→ 無施錠のリスク、窓の死角、SNSの使い方など、**「狙われにくい家づくり」**が最大の予防策に。
🔸第4章｜子ども・高齢者向けの安全対策
→ ライフステージごとのリスクに応じた「動線・収納・配置」を意識して、安全な暮らしを設計。
🔸第5章｜「もしも」を考える習慣化
→ 家族で月に一度の安全点検、体験型防災訓練の活用など、意識を育てることが最大の備えに。
安全な住まいは「やるか、やらないか」で決まる
防災・防犯対策に正解はありません。
だからこそ、“今できること”からひとつずつ積み重ねる姿勢が、家族の安心に直結します。
・家具をひとつ固定する
・鍵の習慣を見直す
・持ち出し袋を用意する
・「もしも」の会話をする
どれも、特別な道具や知識はいりません。大切なのは、「ちょっと気にする」こと。
そしてそれを習慣に変えていくこと。
おわりに｜守るのは「モノ」ではなく「命」
防災グッズも、防犯設備も、すべては家族の命を守るための手段です。
安心できる暮らしは、完璧な対策からではなく、日々の小さな意識の積み重ねから生まれます。
「やっておけばよかった」と後悔しないために。
「うちは大丈夫」と思い込む前に。
今日から、あなたの家の“安全レベル”を一段、上げてみませんか？
